抵当権抹消登記を自分で行うのは大変?司法書士に頼むべき理由

司法書士 廣澤真太郎
こんにちは。司法書士の廣澤です。

不動産の購入や売却を行う際、抵当権抹消登記は欠かせない手続きです。

 

これは、ローン完済後に金融機関が設定した抵当権を解除するための登記です。

 

しかし、法務局での登記手続きは少々複雑で、特に自分で行うとなると負担が大きいと感じる人も多いのが現実です。今回は、抵当権抹消登記の手続きを自分で行う際の難しさと、司法書士に依頼するメリットについて紹介します。

 

抵当権抹消登記は、全国対応】当事務所にお任せください

抵当権抹消登記の流れとは?

抵当権抹消登記は、ローンの返済が完了した後に行う手続きです。

抵当権が設定された不動産を売却したり、他の目的で使用したりする場合、そのままでは登記上抵当権が残ったままになってしまい、実際にその不動産を自由に使うことができません。

この手続きを行うには、まず次の書類を準備する必要があります。

  • 解除証書、解除の奥書のある書類、登記原因証明情報など、抵当権の消滅を証明する書類
  • 登記識別情報や登記済証明証 
  • 金融機関の委任状

これらの書類を整えた上で、法務局で登記申請を行います。

書類を紛失した場合でも、ご安心ください。親切丁寧に、手続きの進め方をご案内させていただきます。

 

自分で登記手続きを行う場合の難しさ

一見、手続きはシンプルに思えるかもしれませんが、実際にはいくつかの複雑な手順が含まれています。

書類の不備や誤り:

書類に不備があると、登記申請が受理されません。特に登記申請書の内容や添付書類に誤りがあれば、何度も修正を求められることがあります。専門的な知識がないと、ミスを避けることは難しいです。

法務局での手続き:

法務局での手続きは意外と時間がかかり、混雑していることもしばしばあります。さらに、分からないことがあった場合にすぐに対応できるかというと、なかなか難しいこともあります。法務局の職員も親切ですが、あくまで「行政機関」なので、細かいアドバイスをもらうことはできません。

登記申請の要件:

抵当権抹消登記には法的な要件があります。例えば、完済証明書がないと受理されないこともありますが、この証明書が適切に作成されていないと、大きな問題になり得ます。

 

登記手続きにおける「トラップ」—気をつけるべきポイント

1.代表者が既に交代している… 事前に登記簿の調査が必要です

2.住所が登記簿上と実際は違う… 事前に住所変更登記が必要です 

3.金融機関が合併・破産・清算結了している… 合併の登記他の手続きが必要です 

 

 

 

司法書士に依頼するメリット

抵当権抹消登記をスムーズに行いたいのであれば、司法書士に依頼するのが一番の方法です。司法書士は登記手続きに精通しており、次のようなメリットがあります。

・専門知識と経験

司法書士は日常的に登記手続きを行っているため、複雑な書類の準備や手続きの進行を迅速に行うことができます。初心者が陥りがちな書類の不備や誤りを防ぎ、確実に抹消登記を完了させることができます。

・時間と労力の節約:

自分で手続きを行う場合、法務局への何度も足を運ぶ必要があります。司法書士に依頼すれば、手続きはすべて代行してくれるので、時間と労力を大幅に削減できます。

・法務局とのやり取りの代行:

もし手続きに関して疑問点があっても、司法書士が代わりに法務局とのやり取りをしてくれるので、あなたが一人で悩むことはありません。

・適切なアドバイス:

抵当権抹消登記はもちろん、売買契約書や登記に関連する他の法的問題についてもアドバイスをもらえるため、安心して取引を進められます。

 

司法書士に依頼する際の費用

司法書士に依頼する際には、当然手数料が発生します。

 

しかし、この手数料は比較的リーズナブルで、依頼する内容や不動産の所在地によって異なります。一般的には、抵当権抹消登記の場合、実費含めた総額3万円程度の費用がかかることが多いです。

 

もちろん、この費用は自分で手続きを行う場合に比べて少し高くなりますが、書類作成や法務局とのやり取りの負担を考慮すれば、そのコスト以上の価値があります。

 

まとめ

抵当権抹消登記は、簡単に思えても実際には多くの手間と時間を要する手続きです。

 

法務局での手続きに不安がある場合や、効率よく進めたいと考えているなら、司法書士に依頼することを強くおすすめします。

 

専門知識を持ったプロが手続きを代行してくれるので、安心して不動産の取引を進めることができます。

司法書士に依頼することで、手続きの煩雑さから解放され、無駄な時間や労力を省くことができるため、忙しい方や初めての登記手続きで不安な方にとって、非常に有効な選択肢と言えるでしょう。

 

 

 

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