こちらの記事では、司法書士はどういった基準で選択したほうが良いのかを解説していきますので、
「名義変更を依頼したいけど、どこの司法書士に依頼しようかな?」とお悩みの方はぜひ参考にしてみてください。
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司法書士はどうやって選べばいいのか?
司法書士を選ぶ基準
おすすめできる判断基準
✅人柄・コミュニケーションがとりやすい
✅連絡がとりやすい
✅報酬が明確・適正
✅共感できる考え方をしている
✅通常業務以外の専門性
おすすめできない判断基準
☑肩書、権威で選択
☑事業規模で選択
☑実務年数で選択
皆はどういった基準で選んでいるのか?
専門家を選択するにあたり何を重要視しますか?という長野県青年司法書士協議会によるアンケート調査によると、次のような結果になったようです。※「紛争」解決にあたっての依頼先調査のようなので、多少ずれはあると思います。
1位 専門性
2位 人柄
3位 費用・報酬
4位 評判
5位 顔なじみかどうか
6位 紹介されたかどうか
司法書士を選ぶ基準をおすすめ&おすすめしない理由解説
おすすめできる判断基準の理由解説
✅人柄・コミュニケーションが取れる
司法書士といえど、人間ですからいろいろな人がいます。電話してみるとだいたいの雰囲気がわかりますので、一度相談してみましょう。
コミュニケーションチェック | |
□ | 話をしっかり聞いてくれる。しょっちゅう話を遮ったりしない。 |
□ | わかりやすい言葉で、例え話などを用いて説明してくれる。 |
□ | 話をしたときに、直観で違和感がない。 |
□ | ボソボソ喋らない。暗い感じがしない。 |
□ | 高圧的でなく、タメ口ではない。 |
✅連絡が取りやすい・事務員任せじゃない
電話をしたら、折り返しが翌日、早くても夜中だったことはありませんか?そのような事務所があなたの案件に真摯に向き合ってくれるのでしょうか。
電話をしてみた時に、事務員から相談を直接司法書士に取り次いでもらえるかどうかについても確認しておきましょう。
綿密な連絡が気軽にとれるのかどうかは大切な判断基準となります。
✅報酬が明確・適正
基本的にはどこの司法書士事務所でもご依頼前に概算の見積りを提示してくれますから、ご依頼前に見積りをお願いしましょう。
また、司法書士事務所は労働集約型ですから、費用の安さで依頼を検討されるのはやめた方が無難です。
司法書士が行う業務は、全体として、適当に手続きされても構わないようなものはほとんどないからです。
✅共感できる考え方をしている
業務に不満があったとしても、共感できる生き方や考え方の司法書士への依頼であれば納得できますよね。
そういった意味でも共感できる方に依頼をするというのは大切だと思います。
✅通常業務以外の専門性
例えば、会社登記はどこの司法書士事務所でも行っていますが、ベンチャー企業向けのサービス展開をしている事務所などで、
「新株予約権、種類株を活用した運営のアドバイス、IPO・会社の規定・株式の譲渡や管理についてのコンサルティング等」を専門としている場合などが典型例でしょうか。
おすすめできない判断基準の理由解説
✅肩書、権威で選択
例えば司法書士会長、支部長、委員長、協議会長、副会長…
司法書士資格は150年の歴史がありますから、たくさんの組織と肩書があります。
そして、もちろんその肩書があるからといって、真摯にあなたに向き合って接してくれるかどうかは無関係です。
✅事業規模で選択
最近、司法書士事務所を法人化する事が認められ、司法書士が少数で従業員がほとんど無資格者の法人が増えてきています。
お医者さんに診てもらうために病院に行ったら、医療事務の人に診断と薬の案内をされたらびっくりしませんか?
司法書士が案件全てに目を通せているのでしょうか? 組織の統治がしっかりしていなければ普通にこういった事が起こりうるでしょう。
大きなところだから安心というわけではないという事ですね。逆に、大きな組織には大量の登記案件をさばけるなどのマンパワーメリットがあります。
✅実務年数
法律は生き物で、常に変化しています。
ここ数年、数十年の間にも、不動産登記法、会社法、民法の大改正がありました。改正についていけなくなり、会社法の勉強はやめたという先生ももちろんいます。
そのため、実務年数があるからといって安心して任せられるのかというとそうではなく、勉強熱心な先生かどうかのほうが良い判断基準になると思います。
司法書士の選択基準となる要素の確認方法
1.自分でお近くの司法書士を探しましょう
→神奈川県司法書士会 ページから地域の司法書士検索が可能です。「司法書士を検索する」をクリック。
2.電話してみて、司法書士に直接取り次いでもらい、まずは見積もりを依頼しましょう。
話やすいか、丁寧か、違和感はないか、共感できるかなどを確認しましょう。この時点でつながらなかったり対応が遅かったり違和感があるならやめておきましょう。
3.特殊な業務を依頼したいのであれば、専門性のある事務所に依頼しましょう。
資金調達等普通の司法書士がやっていないような業務をご依頼になる場合です。司法書士の通常業務についてはこちらから→司法書士法3条・規則31条
まとめ
いかがでしたでしょうか。司法書士の選び方をこの記事ではご紹介しました。
司法書士とはいえ千差万別ですから、あなたに真摯に向き合ってくれそうかどうか、話やすいかどうか等、人柄で選ぶというのが良いかもしれませんね。ご依頼時の参考になれば幸いです。
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