遺言書を発見したら?

司法書士 廣澤真太郎
こんにちは。司法書士の廣澤です。

 

このページではなくなった方が自筆で作成している遺言書を発見した場合の対処法について記載しています。

 

 

テレビドラマなどで親族全員が集まり、遺言書を開封するシーンを見たことのある方も多いと思います。

しかし、ドラマのように自分たちで勝手に遺言書(自筆証書遺言)を開封してしまうと、5万円以下の過料(罰金)が課せらてしまう可能性があります

 

(遺言書の検認)第1004条
一.遺言書の保管者は、相続の開始を知った後、遅滞なく、これを家庭裁判所に提出して、その検認を請求しなければならない。遺言書の保管者がない場合において、相続人が遺言書を発見した後も、同様とする。
二.前項の規定は、公正証書による遺言については、適用しない。
三.封印のある遺言書は、家庭裁判所において相続人又はその代理人の立会いがなければ、開封することができない。

 

自筆証書遺言書を見つけたら…

家庭裁判所において、遺言書の検認手続というものが必要になります。

 

詳細はこちら
裁判所HPはこちら

 

遺言書を開封してしまったら?

冒頭でもお伝えしましたが、遺言書を簡単に開封してしまうと、過料(罰金)を取られることがあります。

 

理由はかんたんで、勝手に開封されて中身をすり替えられたら相続争いが発生しますし、遺言書を書いた本人は亡くなっているので、真実を確認する術はありません。そこで、遺言書を開封する際も、細かいルールがあり、ルールを破ると罰則を受けるようになっています。

ただし、遺言を開封してしまったとしても遺言書の効力自体は消えることはないのでご安心ください。

 

遺言書の内容に手を加えたり隠したりすると?

相続人として遺産を相続する権利を失います。

 

(相続人の欠格事由)第891条 次に掲げる者は、相続人となることができない。

一.故意に被相続人又は相続について先順位若しくは同順位にある者を死亡するに至らせ、又は至らせようとしたために、刑に処せられた者
二.被相続人の殺害されたことを知って、これを告発せず、又は告訴しなかった者。ただし、その者に是非の弁別がないとき、又は殺害者が自己の配偶者若しくは直系血族であったときは、この限りでない。
三.詐欺又は強迫によって、被相続人が相続に関する遺言をし、撤回し、取り消し、又は変更することを妨げた者
四.詐欺又は強迫によって、被相続人に相続に関する遺言をさせ、撤回させ、取り消させ、又は変更させた者
五.相続に関する被相続人の遺言書を偽造し、変造し、破棄し、又は隠匿した者

 

遺言書を発見したらとるべき行動

自筆証書遺言書(法務局に保管してある場合を除く)なのか公正証書遺言書なのかを確認し、自筆証書遺言書の場合には、家庭裁判所で検認手続を行いましょう。

 

検認の手続きが終了するまでは、遺言書は人の手の届かないところに大切に保管しておきましょう。また検認手続と同時平行して相続人の皆さんに遺言書を発見した旨の報告をしておきましょう。

検認手続きが終わったら検認証明書を交付してもらいましょう。後の手続きに利用することになります。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。

1.まず遺言を発見したら、それが公正証書なのか、自筆証書遺言なのかを確認しましょう。

2.次に、法務局に保管されているのか、その他の保管方法によるのかを確認しましょう。

3.自筆証書遺言かつ、法務局で保管されていない場合には、家庭裁判所で検認手続きを行いましょう。

こうすることでやっと遺言を利用して相続手続きを開始することが可能になります。

遺言を発見してびっくりされている方の参考になれば幸いです。

 

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