遺言信託とは【わかりやすく解説】

遺言信託という言葉を最近聞くことが増えてきました。遺言信託とはおもに信託銀行や証券会社が提供する遺言に関わるサービスの一つです。

法律用語らしく聞こえる「遺言信託」というワードですが、ピザ配達サービス等と同様のたんなるサービス名です。

 

 

遺言信託とは

信託銀行に事前に作成意図を伝えて遺言作成をサポートしてもらい、作った遺言を亡くなるまで保管してもらい、亡くなった後は遺言執行を相続人の代わりに引き受けてくれる、

相続時の不安をまとめて相談できるという便利なサービスです。

 

遺言者の生前に信託銀行等が行う事

遺言作成のサポート・定期的な連絡

遺言を作成したいけどやり方がわからないというときに、信託銀行等が専門家(司法書士や弁護士)を手配するなどして文案のアドバイス等を行っています。

遺言の方式は公正証書遺言で行い、公証役場での作成をサポートしています。作成した遺言の正本を信託銀行で預かり保管する取り扱いがされているようです。

ただし、原本は公証役場に保管されているのに金融機関が保管報酬をもらってまで正本(原本と同じ効力はありますが、あくまでコピーです)を保管する理由はよくわかりません。

 

亡くなった後に信託銀行等が行う事

遺言の執行

相続人から遺言者が亡くなった事の通知を受け取ったら、信託銀行が遺言の執行をします。信託銀行と提携する弁護士や司法書士等の専門家が行っている場合が多いようです。

遺言執行とは、遺言の内容を実現させるための手続きの事を言いますが、司法書士等専門家が元々やっている遺産承継業務とほとんど一緒です。

財産目録の作成、遺言書の開示、債権債務調査などを行い相続による名義変更手続きを進めた後、費用清算を行い業務が終了します。

 

メリット

資産活用についてアドバイスを得られる

相続手続きや遺言の相談は弁護士、司法書士に行うのが通常ですが、これらの専門家は資産をいかに増やし、守るかといった事に長けているわけではありませんし、そういった商品を取り扱っているわけではありません。

信託銀行にはそのノウハウがあるでしょうし、財産について考える際、資産活用についてまで総合的にアドバイスしてくれるといった強みがあります。

多額の資産(数億円~)を持ち、預金先が多数存在し、かつ相続人が忙しく手続きを進めることができない…そのような場合には信託銀行にまとめて手続きを任せるメリットがあるでしょう。

資産について死後の不安を少しも残さないという点で、優れているサービスだと思います。

 

安心感を得られる

遺言を作成する際、遺言執行者を定めることが通常ですが、相続人や身近な専門家を指定しておくことが多いです。

その場合、相続人や懇意にしている専門家が亡くなってしまったらどうするのかといった問題も少なからずありました。(現在では司法書士は法人化できるようになったので問題になりにくいですが…)

自分の財産の行方は信頼できる人に任せておきたいのに…と思いますよね。

さらに、相続人の一人が遺言執行者に指定されて就任した場合、素人なのにもかかわらず財産目録を作成し平日に相続手続きに動き回らなければならないうえ、他の相続人に不利益を与えれば損害賠償請求の憂き目にあうという立場となるリスクもあります。

信託銀行という組織を遺言執行者として指定しておき遺言の保管もしてもらうことで、そういった不安を逃れ安心感を得ることが可能になるわけです。

 

デメリット

費用が高額になってしまう事

信託銀行は組織ですし倒産可能性は比較的低いでしょうから安心です。しかし、安心感と引き換えに最低でも数百万円~の報酬が発生しますので、資産活用やそのブランド力に対する費用にメリットを感じられない方は、

お近くの専門家に遺言作成をご依頼ください。投資などの多額の資産の活用について等はご相談いただけませんが、死後の手続きや財産の行方について事前に考えておきたいという一般的なお悩みをお持ちの方であれば、

当事務所では公正証書遺言作成は6万円~、亡くなった後の遺言執行者への就任は相続財産の中からいただく形で20万円~の報酬でご相談いただけます。

費用がお安いのは、中抜き業者が入らずに直接専門家にご依頼いただくことによるためですので、ご安心下さい。

 

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